イレッサ

ここ数日、イレッサの副作用による死者の遺族たちによる訴訟の判決が報じられています。確かに、本来イレッサを使うべきではなかった種類のガン患者に対してこの薬剤を使用し、その結果重篤な副作用のために多くの方が亡くなったことは残念です。しかし、このことをめぐって、遺族が国やメーカーを訴えるということについては、大変大きな違和感を感じてきました。それは、イレッサが承認される直前の状況をよく覚えているからです。当時、私は三鷹市議会議員でしたが、末期のガン患者のグループから、一刻も早くイレッサを承認するよう国に働き掛けてほしい、という大変強い要請を受けていたからです。彼らは、患者間の横のネットワークで情報をやりとりし、インターネットなどを駆使して、海外の医薬品開発情報を収集し、その結果としてイレッサがまさに夢の医薬品であり、国は、一人でも多くガン患者の生命を守るために、一刻も早く承認する責任がある、と訴えていました。当時は、薬害エイズ事件が一定の解決をみた直後であり、政府としては、医薬品の承認に慎重になっていた時期でもありました。そんな中、彼らの強力な働き掛けがあったからこそ、人道上の配慮もあって、異例の早期承認につながったのでしょう。そのことを考えると、この副作用問題を「薬害事件」ととらえることには、いささか納得出来ないものがあるのです。大阪地裁が国の責任を認めなかったのは、ある意味妥当な判断なのではないかという気がしました。



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